絶対に必要なものならば買うけど、なくても生活できるならば買わない。
なんて理由で食洗機を買わない人っていると思います。
奥様が買ってほしいと思っていても、旦那様が「そんなもの必要ない」と買ってくれないという人も多いのではないでしょうか。
でも、はっきり言ってそれは間違ってます。
食洗機、実は家事なんかまったくしない旦那様にこそメリットがあるんです。
金銭的なコストを考える
まず食洗機を使うことの金銭的なコストを考えてみましょう。
水道代が減る
これは違いなく減ります。
基本的に、食洗機は水圧で洗うものがほとんどですので、水道を流しっぱなしはもちろん、おけにため洗いの場合でも手洗に比べて少ない水で洗うんですね。
その量なんと、だいたい4分の1。値段にしてだいたい年間1万円といわれています。
水道代が減るのはもちろんうれしいですし、エコですよね。
ガス代も減る
けっこう盲点なのですが、食洗機を使うとガス代が減ります。
特に冬の期間、食器洗いを冷たい水でやっている人は減らないですが、温水洗いの場合、ずっとガス代がかかっているわけです。
もちろん概算ですが、年間約10,000円ほどのガス代が、食器洗いで使われています。
これは食洗機の導入で減るという次元ではなく、まったくゼロ円になります。
かなりの節約ですね、これは。
洗剤も減る
そして食器洗い用の洗剤代なのですが、これももちろん減ります。
特にきれい好きの方が食器を洗うとこういうことが起きやすそうなのですが、手洗いで使っている洗剤の量は使い過ぎなことが多いです。
もちろん適量で洗剤を使っている場合でも、概算で1000円ほど年間で安くなるそうですので、豪快に使っている人で考えたらもっと安くなるはずです。
乾燥器を使っているならその分も減る
ほとんどの食洗機の場合食器を洗う水は高温のお湯です。
洗い上がりの食器はある程度温まっているので、乾燥にかかる時間はぐんと減ります。
食洗機自体が電気代を使うことから、ガスや水道代が減っても電気代が...という人は多いのですが、高温のお湯を使用することで乾燥にかかる電気代が減ります。
食洗機の金銭的コストまとめ
ここでいきなり裏切るようなことを言いますが。
もちろん、いくらの食洗機を買うのかによるものの、実は、食洗機はそこまで金銭的コスパがいいとは言えません。
家族の人数などにもよりますが、食洗機を導入したことで減るコストは年間2万円くらいがだいたいの平均です。
食洗機自体が高くて、さらに水道蛇口を分配したり設置してもらおうと思うと、だいたい合計で平均5〜10万円程度です。
年間2万円のコストダウンで、3〜5年使ってようやくちゃらということですので、取りあえず「損はしない」というレベルです。
奥様が食器洗いをする労働コストについて
お金のコスパで考えると、損はしないというレベルの食洗機です。
しかし、それでも食洗機をおすすめしたいのは、食器洗いがいかにコストのかかる労働なのか、という点なんです。
会社でコストを考えるときに値段だけを考えていたら、きっと怒られます。
コストとは、お金のコストはもちろんですが、時間のコストから、今では精神のコストなど様々なコストの認識があるので、本当にコスパを考えるのなら、ここから考えなければいけないはずです。
時間のコストで考える
まずは、お金以外のコストの代表格である、時間コストを考えていこうと思います。
今もし食器洗いの時間というものに対してきちんとした認識がないのであれば、ここで少し考えてみましょう。
旦那様が食事の後ソファーに座ってテレビを見ている間に奥様が食器を洗っているわけですが、奥様が食器洗いを終えてソファーに座るのっていつ頃ですか?
早くても30分番組の後半くらいで帰ってくるのではないでしょうか。
もしかしたら、1時間番組が終わろうかという頃なんてこともあるのではないでしょうか。
食器洗いって結構時間がかかるんです。
しかもこれを1日2回、3回と行っているので、少なく見積もっても約1時間の時間コストを食器洗いに払っているのです。
これ年間で考えると約300時間です。
もし会社で、年間約300時間もの時間コストを減らせることを発見できたら、昇進できるかもしれません。
労働力コストで考える
単純に労働力のコストで考えた場合、食洗機の威力は偉大です。
食器洗いというものを時々しかやらない人にはわかりにくいかもしれませんが、実はあの食器洗いという労働は毎日続けるとかなりの重労働です。
真面目に自炊をやれば、食事を作っている最中にも食器を洗います。
たまに1回やるくらいなら大したことはないかもしれません。
しかし、(食後の労働というだけでも大変なのに)毎日やるとなると、かなり体に負担がかかります。
これがほぼゼロになるのですから、それはもう、大幅なコストダウンです。
精神的コストで考える
これは本当に家事をしない人にはわかりにくいのですが、食器洗いは精神的負担が大きいです。
たとえば、掃除や洗濯、そして食事というのは終わった後の充実感が違いますし、うまくいけばその結果を喜ぶ人の顔を見ることができます。
掃除をして家がきれいになればやっぱり気持ちがいいですし、洗濯も爽快感が違います。
食事に関して言えば、おいしいものができるのは嬉しいことですし、家族が「おいしいね」といってくれればとてもテンションが上がります。
しかし、食器洗いは、これがまったく充実感がないものです。
汚くなってしまった食器の残骸のようなものを見るだけでげんなりですし、洗ったところでほめてもらえるわけでもありません。
洗った後の食器を見て「いやぁきれいになったねぇ」なんて家族に言われることは皆無です。
しかも、家族はみんなで食後の一服をしているんですから、もう精神的にはうんざりです。
時間・労力・精神的コストが産んでいる追加コスト
そして、このお金ではないコストが、様々な追加コストを産んでいるのです。
追加の金銭的なコスト。→手荒れケア商品
時間・労働・精神的なコストが、この後さらなるコストを産みます。
一番はきっと手荒れケア商品ですよね。
食器洗いの家事労働をしている人の手指にかかるダメージというのは、想像以上です。
最近の洗剤がいくら手肌にやさしいといっても、食器洗い洗剤は特に油汚れを落とすことに特化していますから手の脂分はすっかり落ちてしまいますし、それを上からスポンジで……と考えると、痛々しい行為です。
はっきり言って、家事労働をしている奥様の手指はかなりのダメージを受けています。
奥様は女性ですし、別に女性でなくても手指があれまくっていたらさすがに気持ちのいい毎日はおくれません。
見た目は当然悪いですし、普通にかゆいし痛いし、ストレスです。
となれば、そこにハンドクリームだの化粧水だのを塗ってケアしていくことになります。
これはかなりのコストです。
追加の精神的コスト。→食事を作るのが嫌になる
食器洗いがもたらす精神的コスト、それは食事を作ること自体いやになるということです。
なぜなら、今作っているその食事が、数時間後には汚れ物になって襲ってくると思うと、それだけでうんざりです。
しかも、油汚れが生まれるような揚げ物や炒め物なんか、もう作ってる時から洗うことが頭にちらついてきます。
カレーやシチューなどのルーを使った煮物もまた、これを洗わなければならないのかと思うと、もううんざりです。
とは言っても、揚げ物だとか炒め物だとか、ルーを使った煮物というのは、子供も、そして大人の男性も大好きなことが多いです。
洗うことなんかまったく頭にない旦那様が「何食べたい?」の答えに「ああ、今日はカレーでいいよ、簡単に」なんて言うと、もう奥様の頭の中はぶっちぶちです。
二度とカレーなんか作るか!となっても無理はないというレベルなんですよ。
食洗機でこのコストが消えれば得するのは旦那様
食器洗いはコストの塊です。
でも食洗機を買えばこのコストは消えてなくなります。
そうなるともちろん奥様は喜んでくれますが、実は旦那様も得をするのです。
それは、奥様が楽になれば当然奥様の機嫌がよくなるということがあります。
しかも、奥様の時間に余裕ができれば、夫婦二人きりであれば夫婦の時間は増えますし、子供がいるならば家族団らんの時間が増えます。
どうですか?
旦那様が家庭内で感じるストレスの一番って、奥様の機嫌ではないでしょうか。
それでもなお、手洗いでできる事はやれ!という旦那様に
よく考えてみてください。
今、この時代に、全ての衣類を手洗いで洗濯をしている家庭があるでしょうか?
ないと思います。
では、なぜ、食器を洗うのは手じゃなくてはいけなくて、衣類の洗濯は機械に任せてもよいのでしょう?
そろそろ、食器も機械に任せてみませんか?
奥様の笑顔のために、明るい家庭のために。
食洗機、むしろ旦那様の方から導入を提案してみては、いかがでしょうか。