アセスメント例文

【看護実習に役立つ】ヘンダーソン14項目アセスメント(9)環境のさまざまな危険因子を避け、また他人を傷害しないようにする

ヘンダーソン14項目とは?

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ヘンダーソンが『看護の基本となるもの』の中で挙げた、人の基本的欲求と基本的看護の構成要素と呼ばれる14の基本的ニードの項目をいいます。

1、正常に呼吸する
2、適切に飲食する
3、あらゆる排泄経路から排泄する
4、身体の位置を動かし、またよい姿勢を保持する
5、睡眠と休息をとる
6、適当な衣類を選び、着脱する
7、衣類の調整と環境の調整により、体温を正常範囲に維持する
8、身体を清潔に保ち、身だしなみを整え、皮膚を保護する
9、環境のさまざまな危険因子を避け、また他人を傷害しないようにする
10、自分の感情、欲求、恐怖あるいは”気分”を表現して他者とコミュニケーションをもつ
11、自分の信仰に従って礼拝する
12、達成感をもたらすような仕事をする
13、遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する
14、”正常”発達および健康を導くような学習をし、発見をし、あるいは好奇心を満足させる

今回は9、『環境のさまざまな危険因子を避け、また他人を傷害しないようにする』について書いていこうと思います。

『環境のさまざまな危険因子を避け、また他人を傷害しないようにする』のアセスメントの視点

アセスメントの視点

①自分で自分の環境を自由に調節できる

②周囲に危険な物がない

③知らずに他人に危険をあたえない

 

①自分で自分の環境を自由に調節できるとは?

私たちは火を使うときには、危ないから身体を接触しないようにします。

他にも、寒いから暖房をつけるとか、車にひかれないように歩く場所を考えるなど、自分の環境を自由に調整できます。

しかし、自分で調整できない人もいます。

どんな人が自由に調整できないのでしょうか。

 

 環境を自由に調整できない要因

  • 認知症などによる認知機能低下
  • 危険予知能力発達中の乳幼児
  • 運動障害がある
  • 高齢による筋力低下
  • 発熱・倦怠感     など

 

『自分で自分の環境を自由に調整できる』状態のアセスメント例文

60代になると結晶性知能といった、『一般的知識や判断力、理解力などで過去に習得した知識や経験をもとにして日常生活の状況に対処する能力』が下降しだす年齢であるが、一般的には危険を回避する能力は保持できている。

この患者様は、運動機能障害等もないため、自分で自分の環境を自由に調整し、危険を回避することができていると考えられる。

 

『自分で自分の環境を自由に調整できない』状態のアセスメント例文

2歳児Aくんの危険予知能力は低く、自分で自分の環境を自由に調整できないため、保護者や周りの人が安全を考え環境調整しなければならないと考えられる。

 

 

②周囲に危険な物がないとは?

私たちは、うっかり消毒液を飲んだりしませんよね。

でも、認知機能が著しく低下している患者さんでは、そういったことが起きる恐れがあります。

また、普段は転倒することがなかった人でも入院して点滴をすることになると、そのルートはひっかけて転倒してしまったり、抜針してしまったりするリスクもでてきます。

 

危険な物

年齢や認知機能の状態、精神疾患の有無などによって危険な物は変わってきます。

一般的に危険な物の代表は、

  • 点滴ルート
  • 膀胱留置カテーテル
  • ドレーン
  • 初めての車いす使用
  • 段差  など

 

『周囲に危険な物がある』状態のアセスメント例文

Aさんは、入院当日より持続点滴実施しているが、点滴ルートが柵や自分の体にひっかかり抜去してしまう危険性がある。

また、認知症による理解力低下があるため、点滴実施の理解ができずに点滴を抜針してしまうリスクがあると考えられる。

 

Bさんは、慣れないルート類で転倒する危険性が考えられる。

また、この患者様はけがをするとアスピリン内服による副作用の出血傾向で止血が難しいことや、失血に伴い血液の抗体産生機能や感染防御機能が低下し、出血部位からの細菌侵入による全身の感染の危険性が考えられる。

 

③知らずに他人に危険をあたえないとは?

理解力や判断力が正常に働いていれば、一般的に知らずに他人に危険をあたえることはないはずです。

では、どんな人が知らずに他人に危険をあたえてしまうのでしょうか。

 

知らずに他人に危険をあたえてしまうリスクがある状態とは

  • 精神疾患による被害妄想がある
  • 術後せん妄
  • 認知機能低下 など

 

『知らずに他人に危険をあたえない』状態のアセスメント例文

妄想があると刺激性が高くなり、感情を抑制することができず、些細なことでイライラして激怒して人を攻撃したりするといわれている。

患者様は、入院時被害妄想による易怒性があると言われていたが、入院後医師による調薬、看護師による内服管理ができている。

そのため、入院時の易怒性は消失、「イライラはない。」という発言からも穏やかに生活することができていると考えられる。

 

どうしても書き方がわからない場合

例文をいくつか紹介しましたが、担当患者さんによってアセスメント内容は違ってきます。

担当患者さんのアセスメントの書き方でわからないことがある場合は、まず先生に相談しましょう。

もし先生にも相談しにくい場合や急を要する場合は、ネットで実際に経験をつんだ看護師に相談できる『ココナラ』というサイトがあります。

実習のアセスメントや授業の質問などを受け付けている方がたくさんいるので、一度みてみてはどうでしょうか。

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次は『10、自分の感情、欲求、恐怖あるいは”気分”を表現して他者とコミュニケーションをもつ』についてアセスメント例文を書いていこうと思います。

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