【看護実習に役立つ】ヘンダーソン14項目アセスメント(13)『遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する』

ヘンダーソン14項目とは？

ヘンダーソンが『看護の基本となるもの』の中で挙げた、人の基本的欲求と基本的看護の構成要素と呼ばれる14の基本的ニードの項目をいいます。

1、正常に呼吸する
2、適切に飲食する
3、あらゆる排泄経路から排泄する
4、身体の位置を動かし、またよい姿勢を保持する
5、睡眠と休息をとる
6、適当な衣類を選び、着脱する
7、衣類の調整と環境の調整により、体温を正常範囲に維持する
8、身体を清潔に保ち、身だしなみを整え、皮膚を保護する
9、環境のさまざまな危険因子を避け、また他人を傷害しないようにする
10、自分の感情、欲求、恐怖あるいは”気分”を表現して他者とコミュニケーションをもつ
11、自分の信仰に従って礼拝する
12、達成感をもたらすような仕事をする
13、遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する
14、”正常”発達および健康を導くような学習をし、発見をし、あるいは好奇心を満足させる

今回は13、『遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する』について書いていこうと思います。

『遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する』のアセスメントの視点

『遊びを通したコミュニケーションによる満足感の獲得ができる環境にある』とは？

対象者が、

• レクリエーションや気分転換する機会を得ることができているか
• 健康なときの趣味、気分転換方法
• 疾患や入院による活動制限はどうか
• 入院中にできるレクリエーション
• 性格や精神面の状態　　など

を考えていく必要があると思います。

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充足アセスメント例文

『遊びを通したコミュニケーションによる満足感の獲得ができる環境にある』という状態のアセスメント例文

病棟レクリエーションに自らの意思で参加されていることや、本を読んだり新聞の広告に関心を向けたりしていることから、自己にて気分転換につとめることができていると考えられる。

また、ご家族に電話し自らご家族と食堂への院内外出を希望したり、自己にて気分転換をする機会もつくることができている。

そして、ご家族と会われたあとなど、表情が明るくなっていることから、これらのことが気分転換につながっていると考えられる。

未充足アセスメント例文

『遊びを通したコミュニケーションによる満足感の獲得ができる環境にない』という状態のアセスメント例文

対象患者様は、手術後ベッド上安静の指示で、疼痛も持続しており、ルート類の留置がたくさんあることから活動が制限され、気分転換できる状態でないと考えられる。

また、明日以降は車いす移乗など早期離床を促すことになるが、活動による疼痛コントロールが上手くできないなど、活動が満足にできず、気分転換不足になる可能性が考えられる。

どうしても書き方がわからない場合

例文を書きましたが、担当患者さんによってアセスメント内容は違ってきます。

担当患者さんのアセスメントの書き方でわからないことがある場合は、まず先生に相談しましょう。

しかし、先生には相談しにくいという場合や明日までに必ず仕上げなくてはならない緊急の場合などは、ネットで実際に経験をつんだ看護師に相談できる『ココナラ』というサイトがあります。

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